臨床工学技士

業務内容

1)臨床技術提供業務

①循環補助装置関連
・ECMO、IABP、ペースメーカ施行時における、準備から終了までの操作、管理。
・医師の指示の下、患者の状態に合わせた駆動条件の調整や装置の安全管理を行います。

 

②各種血液浄化装置関連
・CRRT・HD・PMX・PE施行時における、準備から終了までの操作、管理。
・医師の指示の下、患者の状態に合わせた駆動条件の調整や装置の安全管理を行います。

 

③人工呼吸管理器、呼吸理学療法関連
・非侵襲的換気療法(NIV)や経鼻高流量酸素療法(NHFT)施行時の準備および導入サポート。
・人工呼吸器装着中の患者ベッド移動や呼吸理学療法(排痰援助など)の施行。

④その他
・腹腔鏡、超音波メス使用時の準備と使用中のサポート。
・大量急速輸血装置、体温管理装置使用時の準備。
・間接熱量の測定など。

2)ME機器保守管理業務

・当センターには、約120機種(約320台)の医療機器があります(2019年1月現在)。
・保守管理とは、これらの医療機器を点検整備することであり、1998年5月に当センターが開設して以来、継続的に行ってきました。
・保守点検は、以下に分類されます。
ME回診:最低、朝、夕の2回院内をラウンドし、機器の稼働状況や適正利用を確認。
主に麻酔器や除細動器、ICUや病棟以外に配備した人工呼吸器については、毎日使用前点検を実施。
日常点検:医療機器を使用中に、何らかの異常を認めた場合、医療スタッフから依頼を受け、随時点検・修理を行うこと(使用後点検含む)。
定期点検:異常の有無に関係なく、定期的に消耗部品の交換や精度点検を行い、常に最適な状態となるよう整備すること。

・これらの保守を行い、いつでも安心して医療機器が使用できるよう取り組むと共に、外部委託にて生じる保守費用の削減にも貢献しています。

3)医療機器に対するリスクマネージメント

・主に以下のようなことを行っています。
①各種医療機器に対する院内用簡易取扱説明書の作成および改訂
②医療機器に関する注意喚起等のお知らせ作成
③医療機器の取扱い方法や安全対策を周知するための勉強会開催
④機器およびその付属品に関する取扱説明書、添付文書の管理
⑤医療機器購入から廃棄までの管理

・2007年4月の医療法改正で医療機器安全管理責任者が制定されましたが、当センターでは臨床工学技士(1名)がその役割を担っています。

4)医療設備(非常用電源・医療ガス)関連業務

・日頃より医療設備に関しても臨床工学技士が率先して把握するよう努めています。
・各設備に対する法定点検の際には、診療に影響を来さぬよう設備管理会社と調整し、安全管理に努めます。
・またBCP(business continuity plan)の策定にも深く関わり、災害時には診療への損害を最小限にとどめるべく、安全かつ有効な診療方針が打ち出せるよう支援します。

5)その他

①プレホスピタル関連業務
・DrCAR出動時には、出動要請と同時に臨床工学技士も業務調整員として出動。
 (平日日勤帯のみ)
・運転手に対しては、安全かつ迅速に現場へ到着できるよう側面的に支援します。
(サイレン、マイクを活用しての進路確保、現場までの最短ルート選出など)
・医師、看護師に対しては、安全かつ円滑な診療行為ができるよう後方支援します。
(関係者との連絡調整、情報収集、記録、必要な物資の調達など)
・現場出動以外に、ECMOやIABP装着中の患者転院搬送においては、その準備や搬送中の管理も行っています。

②災害関連業務
・臨床工学技士は、3名とも日本DMAT隊員です。
・東日本大震災や熊本地震、大阪府北部地震や中国地方で発生した集中豪雨など、の災害時には、DMAT隊またはロジスティックチームの一員として現場に出動しました。

③院内の委員会活動
・診療調整委員会、医療安全管理委員会、感染対策委員会、プレホスピタル委員会、災害対策DMAT委員会、医療ガス委員会、電子保存システム整備委員会、栄養管理NST委員会、広報委員会等に所属し、多職種と連携を図り、医療サービスの向上に努めています。