重症傷病者の初期診療を行います。エックス線で撮影された画像は瞬時に確認できるシステムを導入しており、また、初療室での緊急手術にも対応できるよう麻酔器などの設備も備えています。
初療室の横に手術室が2室あります。緊急手術が必要な症例は、手術室までの移動距離が非常に短いため、直ちに手術を開始することができます。
CT・血管撮影・MRI・臨床検査などが24時間対応できるような体制をとっています。とくに初療室からCT室までの動線が短く、素早い検査が始められる構造となっています。
ICUは8床あり、うち2床は陰圧で管理できる個室となっているため、感染や被ばく傷病者への対応も行えます。すべての病床に生体監視モニターと最新の人工呼吸器を設置しており、集中治療管理を行うための機器として、大動脈内バルーンパンピング(IABP)、体外式人工心肺補助装置(ECMO, PCPS)、人工透析器、低体温管理装置、超音波診断装置、気管支内視鏡検査装置、呼吸循環動態計測機器などを備えています。
HCUは8床、一般病床は14床あります。HCUは、人工呼吸器、生体情報モニターを備えており、ICUに引き続き重症管理を行うことが可能です。また、一般病床では、急性期を脱し退院あるいはリハビリを目的とした転院までの診療を継続します。
重症救急症例では、より迅速に診療を開始することで救命率が上がります。それを達成するために、当センターではドクターカーを運用しており、現場に医師や看護師が直接行き、より早く診療を開始できるような体制を取っています。